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こんにちは！鳥メロ編集部です！
お酒にはさまざまな種類がありますが、その中でも「蒸留酒」はどのような特徴があるかご存じでしょうか？
蒸留酒とは、発酵によって生まれたアルコールをさらに加熱し、蒸発させた後に冷却・凝縮することで作られるお酒です。
この工程によってアルコール度数が高まり、香りや風味が凝縮されるのが特徴です。
そこで本記事では、醸造酒との違いから分かる蒸留酒の特徴、蒸留酒の種類、蒸留酒の作り方・製造工程までを詳しく解説します。
【この記事で分かること】
この記事を参考に、あなたにぴったりの一杯を見つけるヒントにしてみて下さい。
蒸留酒は、醸造酒をさらに熱し蒸留して造ったお酒のことです。
お酒は製法により「醸造酒」「蒸留酒」「混成酒」の3つに分類されます。
蒸留酒は、アルコールの沸点（約78℃）が水（100℃）より低い性質を利用した「蒸留」製法が用いられるため、アルコール度数が高くなります。
蒸留によってアルコール度数は40度以上に上がりますが、さらに蒸留を繰り返すと度数を90度以上まで上げることも可能です。
蒸留酒はアルコール度数が高いという特徴と、長期保存が可能なことから、強いお酒が好きな方や、自宅で少しずつじっくり味わいたい方にも適しています。
また、「蒸留酒は太りにくいお酒」ともいわれていますが、実はアルコール分を抽出して造る蒸留酒には、糖分が含まれていません。
蒸留酒はアルコール度数が高いため、水や炭酸水などカロリーの低い飲み物で割って飲むことが多く、飲む量を調節しやすいことも太りにくい原因のひとつといえます。
ただし、ウイスキーやブランデーなどをストレートで何杯も飲んだり、高カロリーなおつまみを食べ過ぎは、それが原因で太ってしまう場合もあるので気を付けましょう。
醸造酒は、果物や穀物などの材料を発酵させて造るお酒です。
蒸留酒とは以下のような違いがあります。
| 項目 | 蒸留酒 | 醸造酒 |
| アルコール度数 | 高い（40%前後） | 低い（5〜20%） |
| 製造方法 | 蒸留 | 発酵 |
| 特徴 | クリアな味わいでアルコールが強め | 原料の風味が強く残る |
| 保存性 | 長期保存が可能 | 劣化しやすい（要冷蔵のものも多い） |
| 代表例 | ウイスキー・ジン・焼酎 | ビール・ワイン・日本酒 |
醸造酒は、ワインやビール、日本酒などが有名です。
果実にはもともと糖分が含まれているので、酵母を加えるとそのまま発酵してワインなどを造れます。
ところが麦を使用する場合は、麦芽酵素によってデンプンを糖に分解させてから、糖を酵母でアルコール発酵させてビールを造る必要があります。
また、日本酒を造る場合は、米のデンプンを糖化する工程と糖を発酵させる工程が同時進行で造られます。
このように造られた醸造酒は、アルコール度数が5～20度程度と、蒸留酒に比べそれほど高くありません。
混成酒は、醸造酒や蒸留酒にハーブや果実などを混ぜて浸し、蒸留して造るお酒です。
蒸留酒とは以下のような違いがあります。
| 項目 | 蒸留酒 | 混成酒 |
| アルコール度数 | 高い（40%前後） | やや高い（15〜40%） |
| 製造方法 | 蒸留 | 蒸留酒・醸造酒＋果実、ハーブ、糖分 |
| 代表例 | ウイスキー・ジン・焼酎 | リキュール、梅酒、ヴェルモット |
混成酒には梅酒やリキュール・薬酒・みりんなどがあり、蒸留酒から造った混成酒は主にリキュールと呼ばれます。
梅酒は、蒸留酒に青梅を漬け込んで造られた日本のリキュールで、他にもコアントローやカルーア・ベルモットなどさまざまな種類があります。
混成酒には蒸留酒に果汁などを浸けて蒸留したあとに樽熟成をする造り方や 、ハーブや果実を配合する造り方などがあり、アルコール度数も幅広いのが特徴です。
蒸留酒の歴史は長く、各国の伝統的な蒸留酒には、それぞれ興味深い起源があります。
ここでは、蒸留酒の代表格でもあるウイスキーに焦点を当て、その歴史を紐解きます。
蒸留技術は、もともと古代エジプトやアラビア世界で香水や薬の製造に使われていました。
10世紀ごろ、イスラム世界の錬金術師がアルコールの蒸留を行い、これがヨーロッパに伝わります。
修道院などで薬用酒が作られるようになり、ウイスキーやブランデーの原型が生まれました。
なお、ウイスキーの語源はゲール語の「Uisge Beatha（ウシュク・ベーハ）」で、意味は「生命の水」。これが訛って「ウイスキー」となりました。
15世紀にはスコットランドで正式な記録が残り、やがてアメリカなどへも広がってバーボンなどが誕生。
なお、世界で初めての蒸留酒は、紀元前のメソポタミアで造られていた「アラック」だといわれています。
蒸留酒は、原材料に酵母を加え、アルコール発酵・醸造して出来上がった発酵液を蒸留してできるお酒です。
蒸留の方法には「単式蒸留」と「連続式蒸留」があり、それぞれ仕組みやお酒の仕上がり方の特徴が異なります。
| 単式蒸留 | 連続式蒸留 | |
| 仕組み | 釜で加熱し、蒸気を冷却して液体化。
1回ごとに蒸留を繰り返す。 |
縦長の塔で蒸気を循環させながら連続的に蒸留する。 |
| 仕上がりの特徴 | 風味や個性が強く、アルコール度数は約60～70%。 | 高純度（90%以上）のアルコールを得られ、効率が良い。 |
| 代表的な蒸留酒 | ウイスキー、ブランデー | ウォッカ、ジン |
なお、単式蒸留は伝統的な小規模な生産に、連続式蒸留は効率よく大量生産に向いています。
以下の記事ではウイスキーの蒸留方法について詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
▶ウイスキーの製造過程の蒸留とは？大事な工程だった。
蒸留酒は原材料や細かな製法によっても種類と特徴が異なります。
「世界の四大スピリッツ」といわれるジン・ウォッカ・テキーラ・ラム以外にもウイスキーやブランデー・中国の白酒・焼酎・泡盛などがあります。
| 蒸留酒の種類 | 特徴 | 鳥メロで取扱っているメニュー |
| ジン | 風味付けがあり、香り豊か | ・翠ジンシリーズ
・六ジンシリーズ |
| ウォッカ | 無味無臭に近くクセがない | ・レッドブルウォッカ |
| テキーラ | アガベ特有の甘みとスパイシーな香り | – |
| ラム | 甘くフルーティーで種類が多い | – |
| 焼酎 | 低アルコールで和食に合う | ・焼酎（各種）
・焼酎ハイボール ・ホッピー＆焼酎 |
| ウイスキー | 熟成による深い香りとコク | ・角
・碧 |
三代目鳥メロでも、蒸留酒のメニューを各種ご用意していますので、ぜひ当店にお越しください！
ジンはヨーロッパで生まれた大麦やライ麦、トウモロコシなどが原料のお酒です。
原料を醸造・蒸留してから果実の「ジュニパーベリー」の風味を付けて造られます。
中世の時代には薬として飲まれていたこともあり、現代ではカクテルなどによく使用されています。
スパイシーで爽やかな風味が特徴で、トニックウォーターやソーダと合わせるとよりスッキリとした味わいが楽しめるでしょう。
ウォッカはライ麦や小麦・ 、大麦・ 、ジャガイモ・ 、果実など、さまざまな原料から造られている蒸留酒です。
ロシアや北欧などで多く飲まれていて、アルコール純度と度数がかなり高くなるように何度も蒸留されています。
なかでもポーランドのウォッカ「スピリタス」は世界一アルコール度数が高いお酒といわれ、96度もあります。
カクテルにもよく使用されますが、マイナス0度でも凍らないウォッカは、冷凍庫で冷やす飲み方もおすすめです。
ジンと同様、ライムやソーダと合わせるとより爽やかな味わいが楽しめます。
テキーラはメキシコの蒸留酒で、リュウゼツランが原材料の「メスカル」というお酒の一種といわれています。
熟成が進むほど色合いが深まり、樽由来の風味が加わるのが特徴です。
度数が高いことからカクテルに使用されることも多く、ライムをかじりながらストレートで楽しむ飲み方も有名です。
ラムはカクテルやお菓子作りに使用されることが多い、カリブ海で生まれた蒸留酒がラムです。
サトウキビの搾りかすなどが原料のお酒で、蒸留した直後は無色ですが、蒸留後に樽熟成をすると琥珀色に変化します。
樽熟成をしないラムはシルバーラム、熟成後のものはゴールドラムやダークラムと呼ばれています。
ミント・ライム・ソーダを合わせたモヒートが、カクテルでも代表的なおすすめの飲み方です。
焼酎は米や大麦、サツマイモなどを原料にした日本生まれの蒸留酒です。
本格焼酎は単式蒸留ですが、焼酎甲類になると連続式蒸留方式で造られます。
焼酎甲類のアルコール度数は36度未満ですが、醸造酒に比べ度数が高めでくせがないので、カクテルやチューハイによく使用されます。
対して本格焼酎は原料の風味を残した製法が特徴のため、ロックや水割り・お湯割りなどの飲み方で親しまれており、ハイボールやホッピーと合わせた飲み方も定番でおすすめです。
以下の記事では焼酎の飲み方について詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
▶焼酎の美味しい飲み方｜初心者・女子も楽しめる割り方＆おすすめの種類を紹介
ウイスキーは大麦、ライ麦などが原料の蒸留酒で、世界中で造られている人気のお酒です。
とくにスコットランド、アイルランド、カナダ、アメリカ、日本で造られるウイスキーは「世界の5大ウイスキー」と呼ばれ、個性的な味わいにファンも多いとされています。
また、ウイスキーはカクテルやロック、水割りなどの飲み方が人気です。
ウイスキーの飲み方やおつまみについては以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
▶知っておきたいウイスキーの飲み方
▶ニッカウヰスキーと相性が良いのは〇〇だった！
蒸留酒は、醸造酒や混成酒に比べてアルコール度数が高く、長期保存が可能。
さらには、糖分が含まれていないので「太らないお酒」として、ダイエット中の方にも人気のお酒です。
三代目鳥メロでは、蒸留酒のメニューを豊富にそろえています。
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