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2025.03.10
一本締めの挨拶とは？正しいやり方と手締めの種類を紹介
こんにちは！鳥メロ編集部です！
宴会や送別会の最後に「締めの挨拶をお願いします」と指名されて、戸惑ったことがある方も多いでしょう。
一本締めは宴会を締めくくる重要な役割を持つため、正しいやり方を知っておくと、スマートに場をまとめられます。
特に幹事を任された若手社員や、部署の取りまとめ役として成長したい中堅社員にとって、一本締めの正しい進行を押さえておくことは大切です。
そこで本記事では、一本締め（手締め）について詳しく解説します。
【この記事で分かること】
この記事を読めば、突然の指名でも慌てずに締めの挨拶ができるようになるため、ぜひ参考にしてください。
一本締めとは手締めの一つ！目的や由来を解説
一本締めとは、宴会や式典の締めくくりとして行われる「手締め（てじめ）」の一種です。
※関西では手打ちと表現されることもあります。
地域により呼び方は様々ありますが、参加者全員で手を打ち鳴らして場を締める日本の伝統的な慣習となっています。
【一本締めの起源】
諸説ありますが、江戸時代の商人文化や歌舞伎の世界に由来すると言われています。
商人の間では、商談がまとまった際に手を打ち鳴らして祝う習慣がありました。
また、歌舞伎の興行でも成功を祝う意味で手締めが行われていた記録があります。
これが徐々に広まり、現代の宴会やビジネスシーンにも定着したのです。
一本締めの最大の目的は、円滑な場の締めくくり。
主催者や幹事が仕切り、拍手を一斉に打つことで、自然な流れで解散の雰囲気を作れます。
一本締めは、単に宴会を終えるためのものではなく、参加者全員の気持ちを一つにまとめ、区切りをつける重要な役割を持っています。
一本締めの挨拶の流れと正しいやり方
一本締めは以下の流れで行うのが一般的です。
- 場を整える
周囲が落ち着くまで少し待ち、全員の注意を引く。
「それでは、そろそろお開きとさせていただきます」と一言添える。 - 感謝の言葉を述べる
参加者への感謝や、宴会の目的に応じた一言を加える。
例：「本日はお忙しい中、ご参加いただきありがとうございました。」 - 一本締めの提案をする
「最後に、一本締めで締めたいと思います。」と伝え、全員の準備を促す。 - 掛け声をかける
一本締めの合図となる掛け声をかける。
例：「それでは皆さま、お手を拝借！よーおっ！」 - 全員で手を打つ
「パパパン パパパン パパパンパン」と10回手拍子をする。 - 締めの一言を加える
「ありがとうございました！」や「これにてお開きとさせていただきます！」など、最後の一言で締めくくる。
一本締めは、会社の飲み会でいちばんポピュラーなやり方です。
また以下を意識して行うと、場が引き締まり、より良い印象につながります。
- 手はしっかり揃えて打つ
- 間の取り方を意識する
- 掛け声は明るく、はっきりと
中途半端な音ではなく、全員が揃えて力強く打つことが重要です。
掛け声「よーおっ！」のあと、一拍置いてから手を打つことで、全員が同じタイミングで揃えやすくなります。
上記の流れとポイントを押さえれば、一本締めをスムーズに進められるでしょう。
一本締め前の挨拶の例文
一本締めを行う前に挨拶をすると、参加者全員が締めの雰囲気に集中できます。
以下では、シチュエーション別に使える挨拶の例文をまとめました。
各場面に応じた一本締め前の挨拶を用意しておき、急に指名された場合でも落ち着いて対応しましょう。
また締めの挨拶は重要なシーンのため、良い雰囲気を壊さないよう、大きな声で手短に済ませるよう意識してください。
乾杯・締めの挨拶について詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
>>乾杯の挨拶で失敗しないコツ！マナーやユーモアの入れ方やシーン別の例文も紹介
>>宴会の締め・中締めを任されたら何をすればいい？
会社（送別会・忘年会・新年会）
以下では、それぞれの会で活用できる挨拶の例文をご紹介します。
「皆さま、本日はお忙しい中、〇〇さんの送別会にご参加いただき、誠にありがとうございました。〇〇さんには、これまでの貢献に心から感謝申し上げます。新天地でのご活躍をお祈りし、一本締めでお送りしたいと思います。それでは、皆さま、お手を拝借！ よーおっ！（パン！）」
「今年も一年、大変お疲れさまでした。皆さまのご協力のおかげで、無事にこの一年を締めくくることができました。来年もさらに飛躍できるよう願いを込めて、一本締めで締めさせていただきます。お手を拝借！ よーおっ！（パン！）」
「新年あけましておめでとうございます。本年も、皆さまとともに成長し、より良い一年にしていきたいと思います。新年の門出を祝し、一本締めで締めくくりましょう。お手を拝借！ よーおっ！（パン！）」
「本日は、お集まりいただき誠にありがとうございました。これからも変わらぬご愛顧と、ご発展をお祈り申し上げます。最後に、皆さまのご健康とご多幸を願いまして、一本締めで締めさせていただきます。それでは、お手を拝借！ よーおっ！」（パン！）
「皆さん、本日はお疲れさまでした！楽しい時間はあっという間ですが、ここで一旦お開きとさせていただきます！今後のさらなる交流とチームの発展を願いまして、一本締めで締めたいと思います！それでは、お手を拝借！ よーおっ！」（パン！）
会を振り返っての一言や今後の祈念を述べて締めくくるのがポイントです。
結婚式
結婚式の手締めの挨拶は格式や雰囲気に合わせて選びましょう。
「本日は、新郎新婦のお二人の門出をお祝いする素晴らしい場にお招きいただき、ありがとうございます。お二人の幸せが末永く続くことを願い、ここで一本締めをさせていただきます。それでは、皆さま、お手を拝借！ よーおっ！（パン！）」
「本日は、○○さんと○○さんの素晴らしい門出に立ち会えたことを、心から嬉しく思います！これからのお二人の幸せな人生を願いまして、一本締めでお祝いしましょう！それでは、皆さんお手を拝借！ よーおっ！」（パン！）
「さて、楽しい時間はあっという間ですが、そろそろお開きとさせていただきます。○○さんと○○さんが、いつまでもラブラブで、幸せいっぱいの家庭を築けるように！そして、今日のように楽しい飲み会がまた開かれることを願って！ 一本締めでいきましょう！それでは、お手を拝借！ よーおっ！」（パン！）
フォーマルな場では「ご両家の繁栄」、カジュアルな場では「お二人の幸せ」の強調を意識しましょう。
一本締め以外に行われる手締め
手締めには複数の種類があり、場面に応じて以下のようなものも使われます。
一本締めが一般的ではありますが、それぞれの特徴とやり方を押さえておきましょう。
三本締めのやり方
三本締めは、格式の高い場や大規模な宴会で行われることが多い手締めです。
やり方
- 「お手を拝借！」の掛け声で参加者の注意を引く。
- 「いよーおっ！」とタイミングを合わせる。
- 「パパパン パパパン パパパンパン」と3回手拍子をする。
- 最後に「ありがとうございました！」と締めくくる。
一本締めに比べて厳かで盛り上がる雰囲気を演出できます。
一丁締めのやり方
一丁締めは、関東地方を中心に行われる簡潔な手締めです。
一本締めと混同されやすいですが、手を打つ回数が異なります。
やり方
- 「それでは、一丁締めで締めさせていただきます！」と宣言する。
- 「お手を拝借！ よーおっ！」の掛け声とともに、「パン！」（1回だけ手を打つ）。
- そのまま会を終了する。
一丁締めは一本締めから手を抜いた形のため、フォーマルな集まりでは好ましくありません。
ただ短時間で締められるため、カジュアルな場や小規模な集まりでよく使われます。
一つ目上がりのやり方
一つ目上がり（別名：上り締め）は、拍手の回数ごとに指の本数を増やしていく手締めです。
やり方
- 「お手を拝借！」の掛け声で参加者の注意を引く。
- 「いよーおっ！」とタイミングを合わせる。
- 「パパパン パパパン パパパンパン」と人差し指で拍手をする。
- 「パパパン パパパン パパパンパン」と2本指で拍手をする。
- 「パパパン パパパン パパパンパン」と3本指で拍手をする。
- 「パパパン パパパン パパパンパン」と4本指で拍手をする。
- 「パパパン パパパン パパパンパン」と手全体で拍手をする。
- 最後に「ありがとうございました！」と締めくくる。
末広がりで縁起が良いとされており、徐々に音が大きくなるため盛り上がりやすい特徴があります。
一本締めの正しいやり方をマスターして場を締めよう
一本締めは、多くの宴会や式典で用いられる締めの方法のため、正しいやり方をマスターしておきましょう。
適切に行うことで場の雰囲気を整え、良い印象を残せます。
三本締めや一丁締めのやり方も理解しておくと、状況に応じた手締めを選択できます。
幹事として宴会の締めを任された場合や、指名を受けた際には、ぜひこの記事で紹介した手順や例文を参考にしてみてください。
また、幹事を任されてこれからお店を探す場合は、ぜひ鳥メロをご利用ください！
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