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コラム

2019.03.19

幹事は知っておきたい宴会の席順について

宴会やパーティーの幹事になった場合、宴会の幹事を悩ませる要因のひとつとして、当日の席順があります。
そこで今回は、幹事の方必見!宴会の席順についてご紹介します。

席順の決め方はひとつじゃない

宴会の幹事を悩ませる要因のひとつとして、当日の席順があります。部下を上司よりも上座に座らせてしまったらどうしよう…といった不安は、幹事を担当したことのある人であれば誰しも経験しうることでしょう。しかし、宴会の雰囲気や趣旨によっては、そうした通例のほかに重視するポイントが生じることがあります。今回は宴会の席順に的を絞り、会場ごとのふさわしい席順や宴会の趣旨に添った決め方についてまとめました。

立場を考えた席順の決め方

席順の決定は、参加者の立場や関係性を配慮しなければならないため、不慣れな人にとっては難しいことかもしれません。しかし、宴会が全ての参加者にとって有意義なものとなるためには欠かすことのできない工夫です。こうした配慮は、ビジネスにおいて欠かせないマナーであり、幹事の技量が問われるポイント。このポイントをしっかりと押さえ、社内・グループ内での株を上げていきましょう。
まずは、日本の通例としての席順について考えます。

上座と下座の基本

宴会やパーティーなどの席決めの際に使われる言葉として、「上座」、「下座」という言葉があります。年齢や役職の最も高い人が上座、最も低い人が下座の席を使うことになり、その間はその序列に従った席を使用することになります。こうした席順は、会社の会議室や移動の際の車の座席にも設けられており、順番を把握することはビジネスマナーのひとつともいえます。

会場によって変わる上座と下座

ひとくちに宴会やパーティーといっても、会場のテーブルの配置などによって上座と下座の位置は変わってきます。
まず、パーティーでは、メインテーブルがある場合はテーブルの中央に最も序列の高い人が座ることになります。メインテーブルの座席が4つ横に並んでいるときは、座っている人から見て右側中央が最も上座、その後は左側中央、右側外、左側外の順番です。メイン以外のテーブルは、メインテーブルから見て右側の一番前の席が上座となり、次がその向かい、次に上座の右側の席……といった順序です。
会場が和室の場合は、床の間を背にした席が上座です。背にした床の間と並行に並んだ面に席がある場合、中央が上座となり、床の間に近い方、床の間から遠い方……と続きます。その後は、床の間に近い面、その向かい……と続き、最終的な下座は上座側の向かい、一番左側の席となります。
また、床の間のない和室の場合は、出入り口から遠い方、出入り口から向かって右手奥や、庭などがよく見渡せる席、額や飾り物がある側を上座と考えます。

参加者の関係性を考えた席順の決め方

参加者同士が普段どのような関係性にあるか、がわかっている場合は、それに見合った席順があることを把握しておくことが重要です。
例えば、同じ課の場合は、前述したように、上座の向かいの席が第二、上座のとなりが第三……と続きます。
しかし、接待などを目的とした宴会では、グループがいくつかに分かれています。こうした場合は、同一グループがひとかたまりになるように配慮することが必要です。そのため、第一上座の向かいが二番目の席、第一上座の右側が三番目の席……といった順になります。つまり、グループ同士が向かい合う形に配置されることになります。

特定の人を基準とした席順の決め方

テーブルがいくつかに分かれていて、座る人に特定の役割がある場合、それを配慮することも宴会を有意義にするきっかけになります。
例えば、場を盛り上げることが得意な人が数人いる場合は役職などとは別に各テーブルに配置する、といった工夫が考えられます。そうした場合はあらかじめ当人にお願いしておくようにすると、信頼関係を維持することにつながるでしょう。

宴会の進行を考えた席順の決め方

規模が大きな宴会や、プログラムが組まれたパーティーの場合は、時間管理や進行を考えた席順を設けることも重要です。例えば、司会役の人は誰からでも見えやすい位置に座ってもらう必要があります。また、料理を注文する役の人には入り口の近くや通路付近に座席を用意しなければなりません。こうした場合においても、事前に当人と打ち合わせをしておくことで、当日の進行がスムーズになるでしょう。

公正性を考えた席順の決め方

役職などにとらわれない内輪での宴会や、役職などに大きな差がない場合、小規模での宴会、新入生・新入社員など初めての顔合わせでの宴会などの場合は、席順の公平性を優先する必要があります。この場合、幹事が準備したくじを当日引く、50音順によって座席を決定するといった決め方も考えられます。

自由席にするという方法もある

また、あまり気を遣わない関係性での宴会であれば、自由席にしてしまうこともひとつの策であるといえます。ただ、まったくの自由席では公平性を欠くというのであれば、あらかじめ幹事が参加者から希望を聞いておくのも良いかもしれません。また、事前連絡の際に「会場は自由席」である旨を伝えておくと親切です。

幹事にとってはとても重要な席順。ややこしい問題ですが、今回の記事を参考にしていただければ幸いです。良好な関係を築くためにも、上手な席順を考えましょう。

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