コスパよく飲める？「せんべろ」の居酒屋とは

最近耳にする「せんべろ」の意味とは

近年、メディアでもよく取り上げられ、耳にする機会も増えた「せんべろ」。せんべろとは、1,000円程度のコストでべろべろになれるくらいお酒を楽しめる、という意味です。つまり、お酒やおつまみの価格が非常に安いお店を指す言葉で、最近では「せんべろのお店」として紹介される居酒屋も増えています。

もともとは酒屋でお酒を購入し、お店の中のスペースで立ち飲みをする「角打ち」と呼ばれる飲み方が存在し、それがやがて立ち飲み屋に進化していきました。これがせんべろの元祖だといわれています。

お店によって違いはありますがコスパのよさは、せんべろ居酒屋最大のメリットといえます。また、せんべろ居酒屋は一人飲みにも適しており、スマートな飲み方ができるのもメリットです。

外でお酒を飲む上で気になるのはコストです。特に、お小遣い制のサラリーマンや毎月使えるお金に限りのある方だと、少しでも安くお酒を飲みたいと考えるのは当然。せんべろのお店は、お酒はもちろん、おつまみも格安で提供していることが大きな魅力であり、メリットです。

しかも、せんべろを売りにしている飲食店だとただ安いだけでなく、料理のクオリティも高いことがほとんどです。インターネットが普及した現代では、「安かろう、まずかろう」だとすぐに悪い評判が立ち、集客に苦労します。そのため、多くのお店では安くておいしい料理を提供しており、コスパがよいのです。

居酒屋に一人で入るのは抵抗がある、と感じる方は少なくありません。周りのお客さんがグループやカップル、家族連ればかりだと、どうしても入りにくいと感じてしまいます。しかし、せんべろの居酒屋だと一人で利用する方も多く、一人飲みに適しています。気軽に一人で利用しやすいのは大きなメリットといえるでしょう。

グループで飲む場合だと、自分が食べたくない料理がテーブルに並ぶこともあります。それを割り勘で支払うとなると、何となく損をした気分になりますよね。しかし一人でも利用しやすいせんべろのお店なら、このような心配もありません。自分が頼みたいものだけを頼み、気兼ねなく楽しめます。

一般的な居酒屋でお酒を飲む場合、ついだらだらと長居をしてしまうことは珍しくありません。楽しい時間は少しでも長く続いてほしいと考えるものですが、長居してしまうとその分飲食の量も増え、コストもかさみます。

せんべろの居酒屋は、一人で利用する方が多いため、ほとんどの方はサッと飲んでサッと帰る傾向にあります。周りのお客さんとその場限りの軽い会話を楽しみ、1,000円分ほど飲んだら帰るという方が多いのです。スマートでオトナな飲み方をしたい方にとってもおすすめできる環境です。

現在ではせんべろの居酒屋もかなり増えてきましたが、お店によって独自のルールが設けられていることがあります。また、人数や宴会のタイプによっては適さないこともあるので覚えておきましょう。

せんべろの居酒屋は格安で料理やお酒を提供しているため、お店が利益を出すには回転率を高める必要があります。そのため、お店によっては長時間居座らないことをルールとしている場合があります。

ほかにも、「スマホに夢中になっている方は退店いただきます」や「周りのお客様に絡む人は退店してもらいます」といったルールを打ち出しているお店もあります。こうしたルールはお店ごとに異なるため、初めて利用する際は注意しましょう。壁に注意書きの貼り紙をしてあることも多いので、事前に確認してください。

立ち飲みタイプの居酒屋だと、限りあるスペースで営業していることも珍しくありません。このような狭いお店だと、団体での利用ができないこともあるため注意が必要です。利用したいせんべろの居酒屋があるのなら、前もって人数を伝えて利用可能かどうかを確認しておきましょう。

また、先ほどお伝えしたように、このタイプのお店は長居するには向きません。そのため、ゆっくりとお喋りを楽しみたいときには適さないでしょう。ゆっくりと長居してお酒とお喋りを楽しみたいのなら、せんべろではない居酒屋を選んだほうが無難です。

せんべろという言葉も次第に浸透し始め、現在ではさまざまなエリアにこうしたタイプの居酒屋が誕生しています。東京都だけでも上野や赤羽、浅草、蒲田などのエリアでたくさんのお店が営業しています。

基本的には、居酒屋の集まる繁華街や歓楽街、駅周辺などで見つけられます。お店が自らせんべろの居酒屋であることを打ち出していることもあるため、見つけることはそう難しくありません。

インターネット上には、格安でお酒が飲めるお店を特集したサイトもあるので、それを参考にするのもおすすめです。エリアごとにおすすめのお店を紹介しているサイトもあるので、自分の暮らしている街にあるせんべろの居酒屋を見つけてみましょう。