コラム

全店共通

2019.05.15

【豆知識】枝豆が居酒屋のおつまみに選ばれる理由とは?

ビールのお供と言えば枝豆ですが、この枝豆は単に美味しいだけではなく、アルコールを分解したり、ダイエットや疲労回復にも効き目があったりすることをご存知でしたか?
この記事では、枝豆にどんな効果があるかや、注意すべきことなどを詳しく説明していきます。

ビールと枝豆は相性抜群!

枝豆はビールのおつまみの定番です。適度な塩気と、ほのかな甘みで、ビールが進む一品です。
この枝豆は、実は成熟すると大豆になります。健康やダイエット効果でも知られる栄養豊富な大豆は、枝豆と親子関係にあるのです。実際に食用にされている品種は異なりますが、枝豆に含まれる成分は大豆と近いため、健康的で、ビールのアルコールから体を守る強い味方になってくれます。
枝豆の主成分と言えるたんぱく質は、肝臓でアルコールを分解する時に必要とされる栄養素です。さらに枝豆のたんぱく質には「メチオニン」という物質が含まれており、それには肝機能の働きを助け、アルコールの分解を促進する効果があります。
味だけでなく栄養の面からも、ビールと枝豆は相性抜群と言えるのです。

枝豆には悪酔いや二日酔いを防ぐ効果がある

枝豆に含まれている有効成分は、たんぱく質以外にもたくさんあります。その中でも、悪酔いや二日酔いに効くのが、「ビタミンC」や「ビタミンB1」です。
これらのビタミン類は肝臓で行われるアルコール代謝に使われ、先ほどご紹介したメチオニンが正常に働くためにも必要となります。
枝豆には、ビタミンに加え「レシチン」も含まれています。レシチンは、肝臓にある脂肪を分解する効果があり、アルコールの分解で疲れた肝臓の働きを助けてくれます。
また「オルニチン」という成分も肝機能を高める効果があります。オルニチンが含まれる食品としては、シジミがよく知られていますが、枝豆にはシジミと同じくらいのオルニチンが含まれています。
このように、枝豆を食べると、アルコールの分解や肝機能を助けてくれる複数の栄養素がまとめて摂取できてしまいます。メインの料理が来る前に早めに食べれば、その分、効果も早まることが期待できます。最初にオーダーするとよいでしょう。

脂肪の吸収を抑える

さて、お酒を飲む時に気になるのは、飲み過ぎに加えて食べ過ぎではないでしょうか。
脂肪をためてしまうと体重が増加してしまいます。そんな時ダイエットの味方になってくれるのも、枝豆のうれしいところ。
枝豆には「ダイズサポニン」や「イソフラボン」など、複数の有効成分が入っているので、食べているだけでダイエット効果があるのです。
ダイズサポニンは、枝豆と親子関係にある大豆に含まれることで知られています。満腹中枢に作用し食欲を抑え、腸内の絨毛を縮小させることで糖質や脂肪の吸収を緩やかなものにしてくれます。また脂肪は腸から吸収されたブドウ糖が脂肪酸とつながることで蓄積されますが、それを防いでくれるアディポネクチンという成分が分泌を促します。アディポネクチンには動脈硬化や糖尿病の予防効果もあります。
ダイズサポニンと同様、大豆に含まれる成分として有名なのがイソフラボンです。女性ホルモンの一種であるエストロゲンが減少すると、太りやすくなるなど、更年期特有の悩みが出てきます。イソフラボンは、このエストロゲンと似たような働きをして、脂肪がつきにくい体にしてくれます。イソフラボンがエストロゲンの分泌を増やすことにはなりませんが、持続的に食べることで不足を補うことができます。

このように多くの有効な成分が入っているので、食べ過ぎや飲み過ぎで肥満が怖い時には、枝豆を意識して食べるとよいのです。とはいえ、なにごとも適度な量が大切です。枝豆も食べ過ぎには気をつけなくてはなりません。
例えばイソフラボンを過剰に摂取すると、ホルモンのバランスが崩れてしまうことがあります。また枝豆には不溶性の食物繊維も豊富に含まれますが、とり過ぎてしまうと腹痛を起こす可能性もあります。そして枝豆には少量ですが、プリン体も含まれています。プリン体は尿酸値を増加させ痛風の原因になるため、他の料理との兼ね合いもありますが、やはり食べ過ぎないことが必要でしょう。

疲労からくるスタミナ不足の解消に

枝豆は、お酒を飲んだ時だけでなく、仕事で疲れた時や夏バテの防止、疲労回復にも効果的です。
例えばビタミンB1やB2には、糖質、脂質、たんぱく質などを体内で分解し、疲労物質に変わるのを防止し、逆にエネルギーに変える効果があります。新陳代謝が活発になるので疲労の回復も期待できます。
また、カリウムや鉄分にも注目です。カリウムはナトリウム(塩分)を体の外に追い出し、利尿作用も促しますので、塩分のとり過ぎに対して効果的です。鉄分は血液を健康に保つために必要です。貧血を予防したり、疲労を回復させたり、骨や歯を丈夫にする効果があります。
肝機能を高めてくれるオルニチンは、他にも美肌やアンチエイジングに効く成長ホルモンの分泌を促し、疲労物質がたまってしまうのを防いでくれます。同じくレシチンやダイズサポニンも肝機能を高め、有害な毒素の分解を促進するので、疲労回復につながります。
枝豆にはこれだけのメリットがあるので、食欲不振で夏バテしたり、仕事や飲み会が続いて疲れてしまったりした時には、ぜひ食べてみるようにしてみてください。

鳥メロニュース一覧へ